源氏物語
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【第22帖】玉鬘(たまかずら)【源氏物語あらすじ・解説】

藤村さき
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光源氏35歳の3月から12月のお話。

夕顔の死により行方不明となっていた、夕顔と頭中将の娘である玉鬘。

彼女があれからどう過ごしていたのかと、六条院へ引き取られるまでが描かれています。

あらすじ

玉鬘のこれまで

夕顔の娘である玉鬘は、母が消えてしまったあと、4歳で乳母一家に伴われて筑紫へ下国していた。

そして乳母の夫である太宰少弐が死去した後も上京できぬまま、既に20歳になっていた。

玉鬘はその美貌ゆえ求婚者が多かった。

乳母は玉鬘を「自分の孫」ということにして、病気で結婚できないと断り続けてきたが、それも難しくなってきた。

なかでも肥後の豪族大夫監の強引な求婚には困り果て、ついには次男・三男までもが大夫監に味方したことで、乳母一家は二つに分裂してしまった。

そこで長男である豊後介に頼んで、乳母と玉鬘は船で京に逃げ帰った。

右近との再会

京で夕顔を探す当てもなく、乳母は玉鬘を父である大臣に会わせたいと願い、まずは二人で初瀬の長谷寺に参詣の旅に出た。

その椿市の宿で偶然にも、元は夕顔の侍女で今は源氏に仕える右近に再会した。

右近から「源氏の大臣が自分の事のように、心配して探している」と知らされ、夕顔が亡くなった時のいきさつを聞いた乳母や玉鬘は驚くのであった。

玉鬘、六条院へ

右近の報告を聞き、源氏は玉鬘を自分の娘というふれこみで六条院に迎えた。

花散里を後見にして、六条院の夏の町の西の対に玉鬘を住まわせた。

年の暮れ、源氏は女性らに贈る正月の晴れ着を選んでいた。紫の上は複雑な気持ちで、その様子を見るのであった。

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