小倉百人一首 51-60
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52番歌 あけぬれば(藤原道信朝臣)

藤村さき
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あけぬれば 暮るるものとは しりながら なほうらめしき 朝ぼらけかな

ぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさぼらけかな

『後拾遺和歌集』詞書によると、雪の朝に女性のもとから帰ってきて出した後朝(きぬぎぬ)の文です。

関連記事→”後朝の文(きぬぎぬのふみ)”とは

現代語訳

夜は明けてもまた日は暮れる、というのは分かっているが、やはり夜明けの時間はうらめしいものだなあ。

「朝ぼらけ」というのは、夜明けの薄明るい時間を指します。当時は通い婚だったので、夜明けは恋人が分かれる時間でした。恋人にとっては悲しい時間なのです。

作者:藤原道信朝臣

10世紀後半の人で「中古三十六歌仙」のひとり。

45番歌の作者謙徳公の娘を母に持ち、一条天皇の時代に和歌で活躍しましたが、23歳の若さで他界しました。

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