小倉百人一首 91-100
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99番歌 ひともをし(後鳥羽院)

藤咲まよい
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人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は

ひとをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは

あるときには人をいとおしく思い、あるときには人をうらめしく思う。思うようにならないと思いながらも世の中のことを思うから、私はあれこれと思い悩む。

「をし」は漢字で書くと「愛し」となり、人をいとおしく思うという意味になります。

ほぼ直訳になってしまいますが、「愛し」と「恨めし」という、対極する感情が入って、後鳥羽院の深いためいきが聞こえてきそうな一首です。

作者:後鳥羽院

壇ノ浦の戦いで平家とともに亡くなった安徳天皇の次に、四歳で即位しました。そのため即位の際にも神器がそろわず混乱があったようです。

鎌倉幕府とも権力争いを行い、最終的には承久の乱で敗北、隠岐へ流されました。

文化面では宮中に和歌所を置き、藤原定家らに『新古今集』をつくらせました。

この歌は承久の乱の9年前に詠まれたとされています。

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