66番歌 もろともに(前大僧正行尊)
藤村さき
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もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに しる人もなし
もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに しるひともなし
出典の『金葉和歌集』詞書によると、大峰山で思いがけず桜の花が咲いていたのを見たので詠んだ歌です。
現代語訳
わたしがいとおしく思うように、おまえもわたしをいとおしく思っておくれ、山桜よ。花以外にわたしの気持ちを分かってくれる人はいないよ。
作者:前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん)
天台宗の僧侶で、天喜三年(1055年)~長承四年(1135年)の人です。
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