44番歌 あふことの(中納言朝忠)
藤咲
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あふことの たえてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし
「天徳内裏歌合」で「未だ逢はざる恋」を詠んだ一首です。
現代語訳
逢うことが決してないのであれば、かえってあなたを恨むこともわたし自身を恨むこともないだろうに。
副詞「たえて」
否定的な気持ちを強調する感じで使われます。
助動詞「まし」:反実仮想
事実と反することを想像するときに使われる「反実仮想」が使われています。
作者:中納言朝忠
910年生~967年没。
「三十六歌仙」のひとり。笙や笛の名手だったそうです。
25番歌の作者、藤原定方の子にあたります。
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