小倉百人一首 41-50
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43番歌 あひみての(権中納言敦忠)

藤村さき
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あひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり

みての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり

現代語訳

 あなたと男女の仲になったあとの苦しさに比べれば、以前していた物思いなど、たいしたことではなかったのだなあ。

 ”後朝(きぬぎぬ)の文”とみられています。

 この恋の相手が誰だかは明確ではありません。『敦忠集』によると、二人の仲は父親の妨害で引き裂かれてしまいます。

権中納言敦忠(藤原敦忠)

 「三十六歌仙」のひとり。美男子で管弦にも優れた人物でした。

 母方をたどれば、17番歌の作者である在原業平の子孫にあたります。右近との恋も知られており、38番歌は敦忠にあてたものだとされています。

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