65番歌 うらみわび(相模)
藤咲
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
うらみわび ほさぬ袖だに あるものを 恋にくちなむ 名こそをしけれ
うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひにくちなむ なこそをしけれ
「永承六年内裏歌合」の題詠歌です。
現代語訳
恨むことに疲れて、涙をぬぐう袖が朽ちていくのも惜しいのに、恋の浮名のために朽ちていく私の評判はもっと惜しいわ。
「目に見えるもの」と「目に見えないもの」を並べて歌にしています。
作者:相模(さがみ)
恋愛に奔放で、情熱的な恋の歌を多く残した女性です。
72番歌を詠んだ紀伊と同じく、後朱雀天皇皇女祐子内親王に仕えました。
関連記事
小倉百人一首(一覧)