小倉百人一首 21-30
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26番歌 をぐらやま(貞信公)

藤村さき
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小倉山 峰のもみぢば 心あらば いまひとたびの みゆき待たなむ

らやま みねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ

現代語訳

小倉山の峰の紅葉よ、心があるのならば、今度天皇の行幸があるまでどうか散らずにいて欲しい。

『拾遺和歌集』の詞書によると、亭子院(ていじのゐん・宇多上皇)が大井川に行かれたときに、小倉山の紅葉がとても美しかったので、我が子である醍醐天皇にも見せたいと願いました。それを受けて貞信公が、紅葉に向かって「それまで散らずにいて欲しい」と呼びかけた歌です。

小倉山は京都の嵯峨にある紅葉の名所です。藤原定家の山荘もこの山の麓にありました。

「御幸」と「行幸」

どちらも「みゆき」と読みますが、中世以降は音読して、「御幸(ごこう)」は上皇・法皇・女院に、「行幸(ぎょうこう)」は天皇に対して用いられるようになりました。

作者:貞信公

藤原忠平のことです。

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