小倉百人一首 31-40
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33番歌 ひさかたの(紀友則)

藤村さき
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ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ

かたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ

現代語訳

日の光がのどやかな春の日に、桜の花はなぜあわただしく散ってしまうのだろう。

ここでいう「花」は「桜」です。

『古今和歌集』の時代以降、日本で「花」といえば「桜」をさすようになってきます。それまでは「梅」でした。

江戸時代の本居宣長は、満開の桜を見たときに感動する心を「大和心」と表現しています。

作者:紀友則

『古今和歌集』の撰者のひとりでしたが、完成前に亡くなってしまいます。35番歌を詠んだ紀貫之とは従兄弟同士です。

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