小倉百人一首 61-70
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70番歌 さびしさに(良暹法師)

藤咲
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さびしさに 宿をたちいでて ながむれば いづくもおなじ 秋の夕ぐれ

びしさに やどをたちいでて ながむれば いづくもおなじ あきのゆふぐれ

決まり字は一字目の「さ」。一字決まりの七首「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」のひとつです。

現代語訳

さびしさのあまり庵から出て辺りを眺めてみたが、どこもかしこも同じさびしさだ。秋の夕ぐれだなあ。

「秋の夕ぐれ」で終わる歌

「秋の夕ぐれ」で終わる歌には、87番の歌もあります。

また百人一首には入っていませんが、『新古今集』巻四にある「三夕の歌(さんせきのうた)」として有名な三首も、「秋の夕ぐれ」で終わっています。

作者:良暹法師(りょうぜんほうし)

11世紀前半に生きた、天台宗の僧です。朱雀天皇・後冷泉天皇の時代に歌人として活躍しました。

晩年は雲林院に住んだと言われています。

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