小倉百人一首 71-80
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74番歌 うかりける(源俊頼朝臣)

藤村さき
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憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを

りける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを

出典は『千載和歌集』。詞書によると「祈れども逢はざる恋といへる心」を詠みました。

現代語訳

わたしに冷たかったあの人のことを初瀬の観音様にお祈りはしたけれど、その甲斐もなく、初瀬山の山おろしよ、これほど激しく吹いてわたしに辛くあたれとは祈らなかったのに。

初瀬

「初瀬」は地名で、現在の奈良県桜井市にあります。

ここには平安時代から観音信仰で有名な初瀬寺(長谷寺)があります。

関連記事→35番歌 ひとはいさ(紀貫之)

作者:源俊頼朝臣

『金葉集』の撰者です。

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